研削作業中に起こりえる欠陥と対策
一般
現象(状態) | 原因 | 対策 | |
---|---|---|---|
びびり | 一定間隔のマーク | 一般の振動 | 電動機や砥石のバランスを調査する。 |
一定の広い間隔のマーク | ベルト厚さの不均一 | ベルトを厚さや幅及び柔軟性が一様のものと取り替える。 | |
遊び車のガタorアンバランス | ガタを除く。バランスをとる。 | ||
一定間隔の長いマーク | 砥石のアンバランス | 砥石のバランスをとり直す。 | |
砥石の真円度不良 | 砥石のバランスをとる前にツルーイングをする。 | ||
短く密接し、一様な間隔のマーク | 砥石軸受に遊びがある | 軸受の調整。温度が適当になるまで空運転をする。 推力軸受を調べてみる。 |
|
細長く間隔の広いマーク | 砥石軸の振れか真円度不良 | 砥石軸を取り替える。 | |
長く広い間隔のマーク | 駆動用ギヤのバックラッシュ | ギヤを取り替える。Vベルトの駆動・潤滑状態を点検する。 | |
一定or不規則なマーク | 推力軸受の不良 | 推力軸受を取り替える。 | |
間隔一定で狭いマーク | 砥石軸ブーリーのゆるみ | ブーリーを締める | |
広い間隔で一様に分布し、やや長い変色したマーク | 砥石の目つぶれ、目づまり | 粗い粒度or軟らかい結合度or粗い組織の砥石を使用する。 | |
一般のびびりマーク | ドレッシング不良 | 鋭いドレッサでドレスする。ドレッサホルダーの取り付けを確実にする。 | |
不規則なマーク | センターorセンター穴不良、振れ止めの調節、配置不良 | センターに取り付けた時の状況調査と潤滑状況調査を行う。 | |
床の振動と同調しているマーク | 床の振動 | 大型研削盤は床と離した別の基礎を設け、普通の研削盤では基礎ボルトを調節してみる。機械の設置場所をかえてみる。ダンパーを設ける。 | |
広い分布の斑点状マーク | 砥石の目つぶれ | 砥石のバランスをとり、ドレスする。 砥石面についている油分を除去する。 |
|
狭く深く、規則正しいマーク | 砥石の粒度が粗い | より細かい粒度の砥石を使用する。 |
現象(状態) | 原因 | 対策 | |
---|---|---|---|
きず送りマーク | 孤立した深いきず | 砥粒の異状脱落 | 硬く作用する砥石を使用する。 へき開性の良い砥粒を使用する。 |
ドレッシング不適当 | 鋭いドレッサでドレスする。 ドレス後、剛毛のブラシ等で砥石面をはらう。 |
||
粗な粒度の砥粒あるいは異物の混入 | ドレッシングを行うか、砥石の取り替え。 | ||
砥石フランジのゆるみ | 砥石とフランジの間にパッキンを入れて締め、ボルトを平均に締めること。 | ||
レジノイド砥石、ラバー砥石の劣化 | ソリューションタイプの研削液は使用しない。 夏期の研削液温上昇を冷却装置等で防ぐ。 pH(アルカリ性)の限度は”9”までにする。 |
||
不規則なきず | 研削液の不適当 | ろ過装置関係、特にタンクや砥石カバーの内側の清掃と点検をする。 | |
ごみ | 集塵装置の機能や作業環境の整備点検。 | ||
市松模様 | 研削作業の不適当 | 砥石を加工物におしつけすぎない。 砥石を軟らかく作用させる。 研削液を多量に平均に供給する。 |
|
砥粒のきず | 結合度の軟らかすぎ 砥粒の粗すぎ |
細かい粒度or硬い結合度の砥石を使用する。 | |
ドレッシング不適当 | ドレッシングの切り込みを小さく、送りも小さくする。 | ||
細かいネジ状のマーク | ドレッシング不適当 | ドレッサを取り替える。 ドレス送りを小さく一様に且つ切り込みも小さく。 ドレッサは砥石回転方向に15°傾けて、確実に取り付ける。 最後のドレス送りは研削の送りと反対方向にする。 砥石の端面をまるめる。 |
|
研削作業の不適当 | 砥石の端面が食込まないようにする。 | ||
研削抵抗が小さくなるような条件で研削し、被削物が研削抵抗で傾かないように振れ止めなどの数を増やす。 | |||
テーブル送り速度を小さくするorストローク毎に多少かえる。 | |||
ネジ状の送りマーク | 砥石の端面の当り | 砥石端面を丸くする。 | |
粒度の選択が不適当 | 粗仕上にもっと細かい粒度を、仕上には比較的粗い粒度を使い、砥石の切込と送りを次第に小さくし、スパークアウトまで行う。 | ||
ドレッシング不適当 | ドレッシング切込と送りを小さくする。 | ||
センター合わせ不良 | センターの芯合わせor砥石軸とワークの芯合わせの点検をする。 |
現象(状態) | 原因 | 対策 | |
---|---|---|---|
目づまり 目つぶれ 目こぼれ |
砥石滅耗大 砥石きずがつく ワークがテーパーになる 目こぼれ |
砥石の結合度が軟らかすぎる | ワーク速度・砥石送り・砥石切り込みを小さくする。 砥石回転数・砥石直径・砥石厚さを大きくする。 ドレス切込と送りを小さくする。 |
切れ味が悪い 目つぶれ 目づまり 研削焼けびびり |
砥石の結合度が硬すぎる | ワーク速度・砥石送り・砥石切り込みを大きくする。 砥石回転数・砥石直径・砥石厚さを小さくする。 鋭いドレッサで頻繁にドレスする。 粗い粒度or結合度の軟らかい砥石を使用する。 |
|
目づまり | 砥石選択が不適当 | 粗い粒度or軟らかい結合度or組織の粗い砥石を使用する。 | |
ドレッシング不適当 | 鋭いドレッサを使用する。 ドレスの送りを大きくし、その後砥石面をきれいにする。 |
||
研削液が不適当 | 洗浄性のよいきれいな研削液を使用する。 | ||
研削作業が不適当 | 砥石が軟らかく作用する条件で研削する。 | ||
目つぶれ | 砥石選択が不適当 | 粗い粒度or軟らかい結合度or粗い組織の砥石を使用する。もっとへき開性のよい砥粒を使う。 | |
ドレッシング不適当 | 鋭いドレッサを使用する。 ドレスの送りを大きくする。ドレス切込を大きくする。 |
||
研削液が不適当 | 潤滑性のよいものを使用する。注液方法を工夫するとともに、多量に平均にかける。 | ||
研削作業が不適当 | 砥石が軟らかく作用する条件で研削する。 |
現象(状態) | 原因 | 対策 | |
---|---|---|---|
やけ・ われ・ 加工精度 |
研削やけ 研削われ |
砥石選択が不適当 | 軟らかい結合度or粗い組織の砥石を使用する。 ドレスを頻繁に行う。 |
研削液の不適当 | 潤滑性のよいものを使用する。 (不水溶性orソリュプルタイプの水溶性が良い。) 研削液を大量に平均にかける。 注液方法の工夫・研削点への有効注液。 (高圧クーラントの設置など) |
||
研削作業の不適当 | 砥石切込みを小さく、送りを大きくする。 | ||
ワーク熱処理が不適当 | 焼戻し温度を高くし、ワークに残った不安定な組織を取り除く。 | ||
真円度不良 | センターorセンターレストブレードの不適当 | センター穴を正しくあける。 センター穴を修正研削し、ラッピングする。 センターとセンター穴に注油を十分行う。 センタレス研削ではブレードの高さを10mmにし、ブレードの材質は超硬などを使用する。 |
|
ドレッシング不良 | 研削位置とドレス位置を適合させる。 | ||
ワークの不平衡 | ワークのバランスをとる。 | ||
研削作業の不適当 | 砥石をワーク端から外さない。 切り込みを小さくする。 砥石周速度・砥石直径を小さくする。 |
||
砥石選択の不適当 | 軟らかい結合度の砥石を使用する。 | ||
円筒度不良 | 砥石選択の不適当 | プランジカットの場合は砥石幅をワーク幅より大きくする。 硬い結合度の砥石を使用する。 |
|
ドレッシング不適当 | 研削位置とドレス位置を適合させる。 | ||
研削作業の不適当 | 振れ止め位置の再検討。 テーブル送りをスムーズにする。 ワーク両端で砥石をワークからはずさない。 |
||
ワークの熱膨張 | 研削液を多量に注ぐ。 注液方法の再検討。(高圧クーラントの設置など) 砥石切込を小さく・送りを大きくする。 |
||
そり(薄物の場合) | 研削作業の不適当 | マグネットチャックとワークの間に適当な厚さの鉄板を入れて、チャックの磁力を小さくする。 | |
砥石選択の不適当 | 軟らかい結合度or 粗い組織の砥石を使用する。 ドレスを頻繁に行う。 |
||
研削液の不適当 | 潤滑性のよい液を使用する。(不水溶性orソリュブルタイプの水溶性が良い。) 研削液を多量に平均にかける。 注液方法の工夫・研削点への有効注液。(高圧クーラントの設置など) |
作業別
(1)円筒研削
現象(状態) | 原因 | 対策 | |
---|---|---|---|
びびり | びびりマーク一般に対して | ドレッシング不良 | 鋭いドレッサでドレスする。 ドレッサホルダーの取付けを確実にする。 |
短く・狭い一定間隔のマーク | 砥石軸受のゆるみ | 砥石周速度を遅くする。 軸受けを締めて再調整する。 十分な予熱を与える。(一定時間空転させて軸受温度を安定させる。) スラストベアリングを縮める。 |
|
細長く・広い間隔のマーク | 砥石軸が振動している or真円でない |
軸にヒズミがないか・真円はでているか調べ、交換等を行う。 | |
一定間隔のマーク | 一般の振動 | 砥石のバランスをとる。 モーターと軸のバランスをとる。 フランジと軸のかん合度を調べる。 |
|
一定間隔の短いマーク | 砥石軸プーリーのゆるみ | プーリーを締付ける。 | |
一定の広い間隔のマーク | 平ベルトの不均一 | 平ベルトの厚みと幅を均等にする。 すべての部分の柔軟性を均等にする。 |
|
遊び車のゆるみorバランス不良 | ブッシュを入れるか、軸にラップして合わせる。 注意深くバランスをとる。 |
||
一定の広い間隔の変色したびびりマーク | 砥石選択の不適当 | 粗い粒度or 軟らかい結合度or粗い組織の砥石を使用する。(目つぶれ・目づまりの可能性大) | |
一定間隔の長いマーク | 砥石のバランス不良 | ツルーイング後砥石バランスを取り直す。 砥石を空転させて余分な研削液を取り除く。 |
|
砥石が真円でない | バランスをとる前後でツルーイングを行う。 砥石側面をツルーイングする。 |
||
長くて広い間隔のびびりマーク | 駆動ギヤのバックラッシュ | 古いギヤは取り替える。 V ベルトを使用する。 潤滑油を調べる。 |
|
一定or 不規則なマーク | スラストベアリングの不良 | スラストベアリングを取り替える。 | |
一定or 不規則な間隔の一様なマーク | ベルトの継ぎ目( ベルトレーシング) | エンドレスベルトを使用する。 | |
不規則なびびりマーク | センターor センター穴の不適 | センターのはまり方を調節する。 潤滑油を注ぐ。 |
|
レストの不適 | レストのあたり具合を調節する。 |
現象(状態) | 原因 | 対策 | |
---|---|---|---|
引っ掻ききず | 幅が狭くて深い一定のきず | 砥石選択の不適当 | 細かい粒度の砥石を使用する。 |
不規則な幅広いきず | 砥石選択の不適当 | 結合度の硬い砥石を使用する。 | |
広い間隔の斑点状のマーク | 砥石面が不適当 | 砥石のバランスを取り、ドレスを行う。(目つぶれ) | |
不規則なマーク | ベルトのばたつき | ベルトを交換する。 | |
機械に付着した塵あいの混入 | 工場内を清掃する。 集塵器を設置する。 |
||
孤立した深いきず | ドレッシング不良 | 鋭いドレッサでドレスする。 ドレス後砥石面を研削液できれいにする。 |
|
研削液の不適当 | 有機質結合剤に対して強すぎるアルカリ性の研削液を使用した場合、ソーダを減らすか研削液をかえる。 | ||
深い不規則なきず | フランジのゆるみ | フランジを締め直す。 | |
いろいろな長さの不規則なマーク | 研削液の不適当 | 有効なフィルターを設置する。 タンクを頻繁に清掃する。 |
|
砥粒のきず | 砥石選択の不適当 | 細かい粒度or 硬い結合度の砥石を使用する。 | |
ドレッシング不良 | ドレスの切込を小さく、ドレス送りを遅くする。 | ||
研削条件の不適当 | 前加工の砥石マークを除くため、初めはワーク周速度・送り速度を早くし、その後送り速度を遅くしてスパークアウトを行う。 | ||
ネジ状のマーク | 細かいネジ状のマーク | ドレッシング不良 | ドレッサを交換する。 ドレス切込みを小さく、ドレス送りを遅くする。 ドレッサの取り付けを確実にする。 ドレスの最後の送りは研削時の送りと反対方向で終わらせる。 ドレッサは砥石回転方向に対して15°に取り付ける。 砥石の両端面を丸める。 |
研削作業が不適当 | 砥石の端が片当たりする事を避ける。 砥石切込みを減らす。 ワーク一回転当たりの送り速度を遅くする。 レストを設置する。 |
||
不規則な線上のマーク | 送り駆動部の磨耗 | ガタをなくす。 磨耗部分を取り替える。 |
|
ワーク横送りに相当する螺旋模様 | 心の振れ | ワークセンタの心振れを調べる。 | |
ドレッシング不良 | 砥石とワーク接線上にドレッサを確実に取り付ける。 ドレッサを砥石回転方向に対して15°下向きにする。 砥石両端面を丸める。 |
現象(状態) | 原因 | 対策 | |
---|---|---|---|
砥石結合度の不適合 | 切れ味が悪い 目つぶれ 目づまり やけ びびり |
結合度が硬すぎる | ワーク周速度・送り速度を速くする。 砥石切込みを多くする。 砥石回転数・外径・厚さを小さくする。 鋭いドレッサでドレスする。 粗い粒度・軟らかい結合度の砥石を使用する。 |
ワークに砥石マークがつく 砥石磨耗大ワークにテーパがつく |
結合度が軟らかすぎる | ワーク周速度・送り速度を遅くする。 砥石切込みを少なくする。 砥石回転数・外径・厚さを大きくする。 ドレス切込み・送りを小さくする。 テーブル往復の時砥石をワークからはずさない。 |
|
目づまり | 研削屑が付着or気孔に詰まっている | 砥石選択が不適当 | 粗い粒度・組織の砥石を使用する。 もっと破砕しやすい砥粒を使用する。 |
ドレッシング不良 | 鋭いドレッサでドレスする。 ドレス送りを速くする。 ドレス後砥石面を研削液できれいにする。 |
||
研削液の不適当 | もっと薄めたきれいな研削液を多量に注ぐ。 | ||
研削作業の不適当 | ワーク周速度・送り速度を速くする。 砥石回転数・外径・厚さを小さくする。 研削液を多量に注ぐ。 |
||
目つぶれ | 砥石面が光沢をおびる | 砥石選択の不適当 | 粗い粒度・軟らかい結合度の砥石を使用する。 もっと破砕しやすい砥粒を使用する。 |
ドレッシング不良 | 鋭いドレッサでドレスする。 ドレス送りを速くする。 ドレス切込みを多くする。 |
||
研削液の不適当 | 油分の少ないものを多量に注ぐ。 | ||
研削作業の不適当 | ワーク周速度・送り速度を速くする。 砥石回転数・外径・厚さを小さくする。 切込みを大きくする。 |
||
ワーク精度不良 | 真円度不良 | 回し金の駆動圧力が不均一 | 回し金とワークとの間に緩衝物を入れる。 |
1.一般 の真円度不良を参照のこと。 | |||
円筒度不良 | 研削盤の調整不良 | 磨耗部分の修理・交換。 | |
両センターの位置調節をする。 | |||
1.一般 の円筒度不良を参照のこと。 | |||
やけ | ワーク面が変色する | 研削盤の調整不良 | ベルトのすべりをなくする。 |
1.一般 の研削やけ・われを参照のこと。 |
(2)センタレス研削
現象(状態) | 原因 | 対策 | |
---|---|---|---|
びびり | 一般的なびびり | 砥石選択の不適当 | 粗めの粒度or 軟らかい結合度の砥石を使用する。 砥石バランスをとる。 |
研削作業の不適当 | 切込み速度or スルー速度を遅くする。 | ||
ドレッシング不良 | ドレス送りを速くする。 | ||
研削盤の調整不良 | 軸受・駆動部等のゆるみを調整する。 心高を低くする。 ブレード角度を小さくする。(30°位が標準) |
||
きず・送りマーク | 一般的なすじ・きず | 研削盤の調整不良 | ブレードの汚れ(研削屑・砥粒の付着)・磨耗をとる為に、再研磨する。 |
砥石選択の不適当 | 硬い結合度の砥石を使用する。 | ||
研削液の不適当 | 潤滑性のよいきれいな液を使用する。 | ||
不規則な明暗のある螺旋 | 研削盤の調整不良 | ブレードの汚れ・油を取り除く。 | |
ドレッシング不良 | 砥石をドレスした同じ角度でコントロール砥石をドレスする。(送りの途中での不均一な圧力による曲がりを防ぐため) 砥石を出口側にむかってごくわずかに勾配を与えるようにドレスする。 |
||
螺旋マーク | ドレッシング不良 | 研削砥石の入口側から15~25mm入ったところで研削し始めるように砥石をドレスする。 砥石の端を丸める。 |
|
ガイドの調整不良 | ワークと同程度の直径のライニングバーを用いてガイド板をワーク接触線と平行にする。 | ||
ワーク精度不良 | 真円度不良 | 砥石選択の不適当 | 軟らかい結合度の砥石を使用する。 砥石バランスをとり、再ドレスする。 コントロール砥石も再ドレスする。 |
研削作業の不適当 | 最初は軽い研削で真円度をよくし、その後に加工能率を上げていく。 | ||
研削液の不適当 | きれいな研削液を多量に注ぐ。 | ||
心高の不適当 | 3角、5角などの等径楕円の場合は心高を高くし多数角の花びら円の場合は心高を低くする。 | ||
円筒度不良 | コントロール砥石の不適合 | ワークがつづみ形の場合は傾斜角を大きくする。 ワークがたる形の場合は傾斜角を小さくする。 |
|
ガイドの調整不良 | 入口と出口のガイド板を砥石と平行にする。 |
(3)内面研削
現象(状態) | 原因 | 対策 | |
---|---|---|---|
ワーク精 度不良(続) |
真円度不良 | 研削作業の不適当 | ワークのチャッキングの調節をする。 |
ドレッシング不良 | 鋭いドレッサでドレスする。 | ||
円筒度不良 | 砥石選択の不適当 | クイルの剛性を高める。(クイル材質の変更など)砥粒の脱落による場合は硬い結合度の砥石、硬く作用している場合は軟らかい結合度の砥石を使用する。 | |
研削作業の不適当 | 砥石の両端が研削に影響しないようにワーク幅より砥石幅を大きくする。 砥石台とテーブル送りを調節する。 |
||
ドレッシング不良 | 鋭いドレッサでドレスする。 | ||
やけ・われ | 研削作業の不適当 | ワーク周速度を速くする。 | |
1.一般 の研削やけ・われを参照のこと。 |
砥石の破損
現象(状態) | 原因 | 対策 |
---|---|---|
一般的な破損 | フランジセットの不適当 | フランジセット時に砥石孔径がきつ過ぎるものは使用しないこと。(この場合は砥石始動後3分以内に破損する) |
半径方向の破損 3個以上に破損する場合 |
研削作業の不適当 | 検査表に記載の最高使用周速度を越えて使用しないこと。 切込みのかけ過ぎによる過熱を防止すること。 研削液の不足による過熱を防止すること。 フランジセット前には打音検査を行うこと。 |
フランジセットの不適当 | 不均一な圧力で砥石を締め付けないこと。 フランジと砥石の間に異物を挟まないこと。 ラベルは必ず使用すること。 |
|
半径方向の破損 2個以上に破損する場合 |
研削作業の不適当 | 側面使用が認められた砥石でも、砥石側面を過激に使用することは避けること。 |